コミュニケーションが上手な人って羨ましい!ただでさえ緊張で、頭が真っ白になっちゃうのに。
婚活が職場や趣味サークルなどの出会いと決定的に違うのが、1対1の対話中心ということ。話が退屈でつまらなければ次につながる可能性は低くなるんだよね。
何を言ったか?言われたか?コミュニケーションって後から思い出せないことも多いですよね。ましてや、お見合いなんて、緊張でほとんど記憶がないってこともあります。
婚活がまったくうまくいかなかった頃、原因を探るために自分のお見合いを録音したことがあるんです。客観的に聞いて、それをノートに書いてみたんですね。自分の会話を文字にして見たとき・・・本当にゾッとしました。
暗い
退屈
面白くない
確かに私は男性と話すのが苦手だけど…それでも明るく、笑顔で、話を聞いて、褒めてって自分なりに努力して、それなりに話せているつもりになっていたのに…正直かなり落ち込みました。
一体何がどう違うのか?
今度はテレビのトーク番組を録画し書き出してみました。もちろん編集の力もあるとは思いますが、会話のやりとりが嫌な空気で途切れることがなく、かといって平坦でもない。小さな笑いが徐々に大きくなり、新しい話題へ…という感じで、言葉のキャッチボールが気持ちいい。私のお見合いとは真逆です。
どうしたら、こんなふうに自然で楽しい会話ができるのだろう…
その日からテレビのトーク番組や会話上手な同僚などを参考にしながら会話についての研究を開始。研究・実践を繰り返して気付いた「自然で楽しい会話」のために大切なポイントをここでは4つに分けて紹介していきます。
それでは、いってみましょう!
目次
その1 「自然で楽しい会話」とは
会話というのは簡単言えば「聞く」と「話す」だね。人が聞いたり、話したりするのには、目的がある。では、婚活(お見合い)における会話の目的とは何だろうか?
お互いを知るってことですよね・・・
確かにそうなのだが、お前さんは、そう親しくない人に心を開いて自分の本音を話せるかな?婚活(お見合い)での会話の目的は、相手に「話していて楽しい」と感じてもらうことなんだよ。
イメージしてみてください。そう親しくもない人に「あなたのこと詳しく教えて!」と聞かれたらどうですか?何となく警戒しませんか。また逆に「自分はこういう人間です!」と延々に自分の話ばかり聞かされたらどうでしょうか。
話していて楽しいと思えば、相手は自分のことを勝手に話してくれます。興味を持てば、あなたはどう?と勝手に質問してくれるし、ただ会話を楽しむだけで、お互いを知るという目的は達成できるんです。
男性と話すのが苦手だと「会話は相手にリードしてほしい」とつい考えがちですが、相手のペースがつかめず余計な緊張をして、苦手意識は増すばかり。
会話はこちらがリードするように心がけましょう。トーク番組で言うなら、相手はお客様で、こちらは司会者!表面上は相手が主人公のように見えて、会話を支配しているのはこちら側です。
恋愛テクニックの「聞き上手になろう」の本質は、一生懸命に話を聞こう!って単純なことではないんだよ。楽しく話してもらうために相手をもてなす(聞き手が工夫する)ってことなんだ。
会話が続くことを「キャッチボールができている」という表現をしますよね。まず「話が続くか、続かないか」が基本になるのですが、そこには相手との距離感に合わせてキャッチしやすい球を投げる、またミスをしてもイライラしないなどの思いやりが必要になります。
しかし、単に会話が続くだけでは面白くはありません。やはり、フリやボケ・ツッコミといった変化球やゴロ、高速球をませながら、相手もそれをうまくキャッチして投げ返すことができるのが「楽しく」会話が続いている状態です。
基本は、相手の言葉をうまく受け取り、相手が受け取りやすいように返して「話を続ける」こと
応用として、フリ・ボケ・ツッコミなどを入れて、話を面白くする
その2 不自然な会話の原因
相手が話していて楽しいと思うには、会話の中身だけではなく、姿勢や表情、目の動き、リアクション、声のトーンなどを工夫する必要があります。相手の話をしっかり聞かなければいけませんが、聞くことに集中しすぎると、相手をもてなす余裕がなくなってしまいますよね。
つまり、まずは基本である「自然なコミュニケーション」が意識せずともできるということが大切なんです。自転車もまわりの景色を楽しみながら走るには、意識せずとも自転車に乗りこなす必要があるのと同じですね。
では、コミュニケーションが不自然になってしまう原因は何でしょう?大きく分けると次の3つです。
- 慣れていない
- 緊張している
- 嘘をついている
男性と話すのが苦手だな…婚活での会話が不安だな…と思ってしまうのも、この3つの原因が大きいです。1つずつ対策方法を紹介していきます。
会話に慣れるために日常生活でできること
コミュニケーションを鍛えるのは、やはり実践することが一番。それも、友人や知人、会社の人などではなく、「初めまして」の人とです。
日常生活で「初めまして」の人と話すのってなかなか難しいですよね。
いやいや、そんなことはないよ。街をすれ違う人、ほとんどが「初めまして」の人じゃないか?
「初めまして」の人との会話と聞くと、すごくハードルが高いことのように思いますが、ほんの少しの勇気があれば、すぐに実践することができます。
例えば、ランチに行った定食屋で新メニューが出たら「新メニュー出たんですね」と声をかけてみたり、本屋さんで珍しい本が紹介されていたら「珍しい本ですよね」と声をかけるなど、日頃からまわりに興味を持って、気付いたこと、気になったことなど、自分から話しかけてみることです。
同じビルに入っている少し変わった社名の人に、たまたまエントランスで一緒になったとき、思い切って会社名の由来を聞いてみたら、ちょっと話が盛り上がり「ぜひ今度ゆっくり」と名刺をいただいたこともあります。人と出会える可能性って小さなことからでも増えるんですよね。
緊張はしても良い
自然なコミュニケーションが重要だ!と考えれば考えるほど【自然体で会話しないと】【緊張しないようにしよう】などと意識し、意識することでさらに緊張して、不自然さにつながってしまいます。
ここで大事なことは、緊張はしても良いと考えること。
緊張というのは生き延びるための本能であり、ごく普通のこと。むしろ適度な緊張感があった方が良い結果につながると言われているよ。
「自分がどう見られているか」「自分がどう思われているか」と自分にばかり意識が向いてしまうと、どうしても緊張してしまうものです。緊張を和らげるためには、目の前の相手に意識を向けます。
「今日はどんなふうに工夫して、相手に楽しんでもらおうか」といういうことに集中することが大切です。
嘘をつかなければ会話は楽しめる
自然なコミュニケーションの最大の敵と言っていいのが「嘘」です。嘘というのは「自分の本音ではない」ということですね。嘘にもいろいろ種類がありますが、ついつい言ってしまうのが自分を良く見せるための嘘です。
私が録音した自分のお見合いの会話で感じた「暗さ」も嘘がきっかけでした。暗さは感覚的なもので表現が難しいのですが、話すうちに声が小さくなって、トーンが下がっているイメージです。
本の話になって「最近面白かった本は何かあるか?」という話題になったとき。本当はある自己啓発本だったんですけど、自分を変えようとしてるなって思われそうで、なんか恥ずかしいと思っちゃったんです。慌てて、流行りの小説を言ったものの、その後の相手からの質問にうまく答えられず、ごまかしたり、違う話題にいこうとして、何となく空気が悪くなってしまいました。
「すごい!素敵!私もやってみたい!」などと褒めたりアピールするのも、本心でそう思っているのであればかまわない。
しかし、相手に気に入られるため、その場を盛り上げるための嘘なのであれば、あとから話がかみ合わなくなり、最終的には、つまらない会話になってしまうだろうな。
相手の話を聞いて、いいなと思ったら褒める。疑問に思ったら聞く。質問には素直に答える。楽しくて笑う。面白くて笑う。嬉しくて笑う。素直で正直に、自分の心に嘘をつかない。基本はこのスタイルです。
でも「素直で正直」に言って、嫌われないかな・・・?
確かに、素直で正直のイメージは思ったことをそのまま口に出すってことだが、言い方ひとつで「単なるわがまま」にもなりかねない。そこで必要なるのが、かわいらしさだ。
再び私の実体験で恐縮ですが、お見合いでごく普通の感じの男性だったんですけど、ただ1点、服はフォーマルな雰囲気なのに、なぜか大きな熊のキャラクターがニッコリ笑ったイラストのトートバッグ持参で来られた方がいたんですね。
そのとき、正直「何?何?このでかい熊のバッグは!?服にも合ってないし・・・」と、一瞬パニックになっちゃったんです。
初対面で多いのが「相手に遠慮して、何も言えない」Aパターン。しかし、我慢してしまうことで、気まずさが残る。気まずい会話は、盛り上がりにくいので、結果、不自然になり、その場も楽しめません。
良いと思っていないのに褒めるBパターン。「どこが良いのか、どこで買ったのか」など興味のない話が広がっていく可能性もあり、やはり嘘をついた気まずさが残ります。
とはいえ「そのバッグださくない?服にも合ってないし、一緒に歩くの嫌なんですけど!」って思ったことをそのまま伝えてしまうCパターン。これでは単なる自分勝手なわがまま女ですよね。
流れやその場の空気などによって大きく変わるので一概に正解は言えないが、このような思いがけないトラブルには「かわいらしさ」をプラスして伝えてみる、というのも一つの手だよ。
言い方や口調などは冗談ぽく、そこに本音をぶっこむ感じですね。
ちなみに、この時の私が言ったのは「大きな熊!か・か・かわいいですけど、実際に目の前にこの熊が出てきたら、こんなニッコリ笑顔でも速攻逃げますよね!!笑」です。
・・・言い訳します!
かなりパニックだったんです!!何か言わなくちゃって。こんなに目立つ熊のバッグにふれないのはおかしい!でも相手の気持ちも尊重したい。そんな気持ちから出た言葉だったんですよね。
そしたら、意外にもこの時は「すみません!緊張をほぐすために何か面白いことをした方がいいってアドバイスもらって…変ですよね、失敗したなー」という感じで、まあ相手が無理やり私に合わせてくれた可能性もありますが、少なくとも気まずい空気がなくなって、その場が和んだんです。
もうお気付きかと思いますが、嘘をつかないということは「嫌われるかもしれない」というリスクがあります。
しかし、言わずに我慢し続けたところで、相手との関係性が深まることはなく、結果として大きなチャンスを逃すことにもなりかねません。
相手の性格にもよるので、うまくいかない場合も当然ありますが、少なくとも表情がかたくて嘘くさい会話より、盛り上がりやすいです。相手の気に障ってしまったら、あとからフォローするくらいの勢いで「とりあえず言ってみる」覚悟も必要です。
その3 基本の聞き方
基本的な会話の流れを紹介していきます。まず、大事にしたいのが「会話のはじまり」です。スムーズにスタートできると、その後の会話が続きやすいからです。
ここでオススメしたいのが、笑顔で明るく相手を「いじる」こと!
ぱっと見て思ったところを、笑顔で明るく言うだけです。例えば「おしゃれな時計ですね。どこで買ったんですか?」とか「指が長いですね、ピアノやってました?」など、そんな感じですね。
会話というのは不思議なもので、いい流れに乗れば自然と続いていくものです。心の中で【よーし時計のこと言うぞ、おっとタイミングが…今度こそ言うぞ、せーのっ】のように準備して発した言葉は実にぎこちなく、相手にも緊張が伝わります。
会話がスタートしたら「素直に正直に、そして、かわいらしく」ですよね!
そうだね。ただし、自分の気持ちを相手に伝えるための表現技術というのは必要になるぞ。
会話のポイントというのは、共通点を探そうとか、困ったらオウム返しとか…言い出したらキリがありませんが、100も200も覚えたところで、実際に本番で思い出せるのは結局2つか3つくらいです。
ですから、基本の聞き方のポイントはこれだけ!
「相手に興味を持って、リアクションは大きめに」
自分に興味を持ってほしければ、まず相手に興味を持つこと。自分の意見や話を相手が興味を持って聞いてくれたら嬉しいですよね。私はこんなところが優れているんだとアピールするよりも「相手のことをもっと知りたい」という姿勢で接することで、話しやすい、話していて楽しい、また話したい…と相手も自分に興味を持つようになります。
素直な表現だけでは伝わりにくい
自分のお見合いを録音して文字にしてみるとよく分かるのですが、会話でのリアクションの中心は「そうですよね」「いいですね」などの「共感」と「へー!」「すごいですね!」「そうなんですか!」などの「驚き」です。その間に話をふくらますための質問が入り、最後に話のオチやまとめ、そして次の話題へというのが基本的な流れです。
リアクション芸人さんていますよね。ドッキリや体をはるような番組で面白いリアクションをする芸人さんのことです。テレビで見ていると、表現が大きい方がやっぱり面白い!しかもそこに「嘘くささ」がありません。
これは実践してみないと気付かないかもしれませんが、リアクションを嘘くさくなく大きく表現するというのは、ものすごい技術です。それくらいできそう…と思ったらぜひ一度、自分の会話を録画や録音してみてください。普通のリアクションは思った以上に薄いということに驚くと思います。
共感や驚きは「私はあなたの話を興味を持って聞いていますよ」という気持ちを伝えるために欠かせないリアクション。気持ちを相手に伝えるには、声のトーンや表情、身振りや手振りなど言葉以外の表現を工夫する必要があるよ。
簡単な例だと、相手の話に共感するときには「そうですよね」「いいですね」などと言いながら、そのタイミングで首をたてにふって「うんうん」とうなずいて見せたりするのはあなたも経験があるのではないでしょうか。
他にも、表情は話の内容に合わせて、楽しい話なら笑顔で、ちょっと緊張感のある話なら眉間にシワを寄せてみたり、少し上を見て場面を想像するような表情をしてみたり、距離を近づけたり離したり…。少し声を大きめにして目や口を大きく開けて驚く、手を叩いて笑うなど、そんな感じですね。
いろいろバリエーションはありますが、意識しすぎると不自然になってしまうので、会話を身体全体で楽しむイメージで、まずは興味を持ってしっかり聞く姿勢が大事です。
その4 会話に「面白さ」をプラスする
ここからは応用編です。基本の聞き方で話を続けることができても、単調なやりとりだけでは「話は続いているけど、面白くはない会話」になってしまい、時間が長くなるにつれ、退屈さを感じてしまいます。
基本の聞き方が「相手の話を素直に聞く」のに対して、応用編はツッコミやボケといった笑いの要素をプラスしながら聞くという聞き方です。そんなのくだらないと思うかもしれませんが、笑いの効果は意外と大きくて、会話に広がりができたり、何よりもリラックスした空気ができると、思いがけない本音が聞けたりする可能性もあります。
難しく考えず、その場を楽しませるための工夫だと思って気楽に始めてみるといい。笑いを考えることは、人生をとても楽しくしてくれるんだよ。
笑いに正解なんてありません。その場の状況や相手によっても左右されますが、笑いが起こりやすい1つの法則としてヒントになるのが「裏切り」相手の予測を裏切るということです。
ただし、極端に裏切ると何のことだか分からなくなってしまうので、少し裏切るのがポイントです。
例えば、定番の出身地に関する会話のとき…
女「ご出身はどちらですか?」
男「実家は◯◯県です。△△市(知らない所)ってけっこう田舎なんですけどね。」
女「ごめんなさい、よく知らなくて…何か有名なところとか美味しいものってありますか?」
予測できる会話はこんな感じでしょうか。これを少し裏切ってみましょう。
女「ご出身はどちらですか?」
男「実家は◯◯県です。△△市ってけっこう田舎なんですけどね。」
女「△△市!水が綺麗で、空気がおいしいところですよね!!」
男「えっ?知ってるんですか?」
女「いや、知らないんですけどね!笑 田舎ってだいたい水が綺麗で空気がおいしいでしょ?笑」
続いて
女「何か有名なところとか美味しいものってありますか?」
男「車で30分くらいのところに、けっこう有名な蕎麦屋があるんですよ。休日は2時間待ちの行列になっちゃうような店で。」
女「えー!2時間待ち!!よっぽど美味しいお店なんでしょうね。食べてみたいな」
ありがちな会話ですね。こちらの会話はどうでしょうか。あなたも考えてみてください。
女「何か有名なところとか美味しいものってありますか?」
男「車で30分くらいのところに、けっこう有名な蕎麦屋があるんですよ。休日は2時間待ちの行列になっちゃうような店で。」
女「えー!2時間待ち!!全然近くのそばやじゃないですね!笑」
笑いのレベルはひとまずおいといて・・・会話に動きを感じませんか。
ちなみに、ウケなくて焦ると、焦りが相手に伝わって空気が悪くなるので、失敗しても想定内という表情で続きの会話に進めてしまいましょう。
とっさに思いつくのは、やはり難しいので、トーク番組で使えそうなツッコミやボケが出てきたらメモをしたり、だじゃれやなぞかけのように、全然違うカテゴリーなのに似ている響きや意味の言葉をできるだけ見つけて準備しておくことをオススメします。
笑いは非常に奥深いので、ここで紹介できなかった小ワザなど、また別の記事にでもまとめたいと思います。
「面白さ」にはもう1つ意味がある
芸人さんみたいに、面白いボケやツッコミって難しいですよね。
別に人を傷つけるようなボケやツッコミでなければ、ウケなくても大したダメージはないから実践あるのみ!
それに「面白い」はお笑いだけじゃない。もう1つ「Interesting」興味深いの面白さってのもあるんだよ。
例えば、先ほど紹介した出身地の話で、もし相手の出身地△△市について、少なからず知識を持っていたとしたら、また違った展開になります。「△△市って◯◯で有名ですよね?」「隣町は芸能人の◯◯が出身ですよね?」など、会話を掘り下げて話すことができるので、相手と一体感が生まれますね。
その事柄について知っている人でなければ話せない会話というのは、相手との会話が非常に深くなります。趣味など好きなことであれば、なおさらです。
一般的な社会常識に加えて、社会情勢、事件、芸能などのニュースは毎日ひと通りチェックする習慣にして、疑問点があったら調べておくと、会話への対応能力が高くなります。また、自分の趣味や特技の分野など、できるだけ深くマニアックな知識を身につけて自分の得意ジャンルを作っておくと、強い武器になりますね。
自然な会話のコツをつかんだら、いよいよ実践!
次のステップ5では、どこで婚活するのか?ついて詳しく紹介していきます。